ニューオリンズ市電をモデリングする(その1)


アメリカのニューオリンズを走っている古風な路面電車をちまちまとモデリング。ある程度細部は省く方針ではありますが、なるべく現時点でやれるだけのことはやってみようかと思います。shade3Dを使用。

■車体

車体を作ります。この手の電車は対称形が多いのでミラーリングで手間を省けます。屋根は別パーツで。ついでに窓とドアも設置。窓が偶数枚だったら楽なのに…。

アンチクライマー。電車同士が正面衝突すると片方の電車がもう片方に乗り上げてしまいます。そして、昔の電車は車体が木造なので、衝撃で車体は破壊され、中にいた乗客は乗り上げた電車に潰されてミンチになる…恐ろしや。それを防ぐ目的で付けられたギザギザがこれ。テクスチャ+視差マップで省けそうな箇所ですが練習がてら作ります。

それっぽくはなりました。現役の車輛は何度か改修を受けているのでオリジナルとは少々見た目が違います。現役のものを作っているので、ネット上などに転がっている古い図面だけではどうにもなりません。なので後にも先にも写真と睨めっこ。モデリングをしてると絵を描くとき以上に己の無知さを痛感します。作れば作るほど分からないことだらけ。機能や詳細が分からない、でも目立つので省略もできない、そのような箇所は腑に落ちないまま作るしかない。その時間が大変もどかしい…。
■床下

昨今の電車よりはシンプルな床下のですが、省略しすぎるとスカスカして不安なので、外見上特に目立っているエアータンクを作っておきます。


反対側にあるのはブレーキやドアの開閉に使う圧搾空気を作り出すエアコンプレッサー。そして連結棒。コンプレッサーはどうやらゼネラルエレクトリック社(GE,General Electric)製らしいです。現地に行かないと本物を直に拝めないので、代わりに三菱のAK3コンプレッサー(西武鉄道などでは長らく使われていたので資料探しは容易)を参考に。…三菱がGEの製品を真似したんじゃないか?ってくらい良く似てますね。ついでに連結棒。路面電車同士を連結するときに使います。他は箱でごまかします。床下の配管やケーブルはパス。その辺りには疎くて(´・ω・`)

こんな感じになりました。

■台車

面倒だけど作り甲斐があるのが台車。ニューオリンズ市電が履いているのはブリル76_E2という年代物。ブリル製台車は戦前の日本においても数多く採用されているので、今でも博物館などで現物を拝むことが可能です。ついでに似たような構造のコピー品も多いのでそれらも参考に。ただ、改造されたり改修されたりして微妙に細部が異なっていることが多いので、集めた資料との整合性を取るのはそれなりに大変。実際、ニューオリンズの現役車輛の台車(引用写真)は60年代に軸受を改修しているようです。

※画像引用元→http://www.heritagetrolley.org/

福島交通軌道線のモハ1116が履いている台車(KB27?)が良く似ているので、福島を旅行するついでに資料集め。横浜市電1000型電車もブリル76Eを履いているので、そちらも参考にして、それらしくでっち上げます。


見えない箇所は省く方針。ただ、ブレーキやボルスタなどは目立たない箇所ではあるものの、台車の構造の勉強がてら一応は作ってみました。主電動機(GE製263- A 65 hp モーター)は資料がないので半ば想像および簡略化。旧式の台車は資料不足や部品の点数が多さに泣かされます。

new orleans streetcar
モデリングした台車を履かせてみる。電車らしくなってきましたლ(╹◡╹ლ)

■トロリーポール

本当はニューオリンズに直接見学しに行けばいいのですが、時間と予算の都合でgoogle様の力を借ります。昨今のストリートビューは解像度も高いので重宝。どうやら写真を見た限りでは、現役の車輛で使われているのはOhio Brass Form 11というタイプのトロリーポール(のベース部分)だと思われます。これは北米のPCCカーなどに多く採用されていました。

バネまで作る必要あるのかといえば難しいところ。3Dの用途次第では間違いなく省かれる箇所。

トロリーポールを装着してみる。古き良き路面電車って感じが出てきましたლ(╹◡╹ლ)

 

…続きは後程


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