◆トレース自体は問題でない
まずトレースという行為自体には違法性はありません。あくまでも技法のひとつです。ただ、描画の手間を省く=ズルい、とネガティブな変換を行う層も少なからずいるので世知辛いではあります。ツイッターにて「トレース台」を買った人が、犯罪者呼ばわりされた事例もあったので、言葉の定義はしっかりしてほしいとは思います。
問題は何をトレースするか、公にすれば問題になるであろうものをトレースした場合、その扱いをどうするかです。
◆トレパクって何ですか?
100パーセント一致しなきゃいいとか考えてる人もいるんじゃないか? とは思いますがダメです。
構図が被ることは起こりうるでしょうが、
特定の線が完全に一致してしまうことはありえません。
◆トレパク冤罪
ちょと怖いのがコレ
同じ絵作品ならともかくも、写真の扱いは線引きが大変難しいです。
下の写真は、我が家のコルトガバメントです。(東京マルイのガスブローバック銃)
例えば私がこの写真をトレースして、銃のイラストを描き起こしても問題にはなりません。
しかしながら、このような横を向いた銃の構図および写真はありふれており、自前で用意した写真をトレースして描いたイラストが、他人の写真やイラストと一致してしまう可能性は高く、重箱の隅をつつくかのような、昨今の風潮では「トレパク冤罪」をかけられてしまう危険も大変高いかもしれません。
ためしにグーグル様に聞いてみると、同じように銃が横向いてる画像はたくさん出てきます。
もっとも、あらぬ疑いをかけられたら自前の写真を提示すればそれでいいような気もしますが、多かれ少なかれ、風評被害は受けるでしょうし、当然、気分はよくないもので、なんとも難儀な世の中だなとは感じます。