ソーシャルゲーム関係の仕事はね…

絵で食ってる人間がこういうことを書いてしまうと仕事が減るかもしれないですが、最近見かけたブログ記事が気になりましたので。むしろ嫌というくらい身に覚えがあるので^^;

まずは下記を参照。流石に呆れました。
・秋葉原駅前でソーシャルゲームの絵師募集 「100キャラ20万とかバカにし過ぎだな~ 」
おまけ↓
・ソーシャルゲーム「HARLEM HEART」イラストコンテストの応募要項へのツッコミ
・Pixivと株式会社インパクトの共同企画が許されるべきではない理由

20万ってのは、エロゲーのグラフィッカー(原画ではなく塗り屋や背景)のひと月の給料と同等くらい(厳しい業界なのでそれ以下ってのがザラ)なのですが、ひと月で100キャラ(差分を含めた数)もデザインできる人間などこの世におりません。キャラデザってベテランに仕事を出せば1体10万はかかってもおかしくはないのですが…。

基本的にソーシャルゲームって銘打ってる時点でほぼ地雷ですね(経験上
昔よりはpixiv等で手当たりしだい事情に疎そうな絵描きを狙うようなことは少なくなったにせよ、今でも見かけます。ただ、あの手この手(詐欺まがいの手段)で作品絵素材を安く手に入れたいようです。基本的にこうした企業さんにはプライドがないのでそこを責めるのはナンセンスです。

こういうのは、一度でも、一枚でも描いたら相手の思う壺です。向こうは継続的な仕事は求めていません。とりあえずパーツがそろえば辻褄合わせは後からでもできますし、ゲームは作れますので。

また、こういった企業さんは

「原稿料を先に提示しない」
「仕事量、原稿の仕様を先に提示せず、それを催促すると、話を反らそうとしたり音信不通になる」
「見積もりを出すと音信普通になる」
「これらの事柄に対し、返答を催促しても無視をする」

といった、メール応対そのものもかなり劣悪ですね。事情に疎そうな人間を狙う傾向があり、足元を見ているのが文面から読み取れます。ですが、個人が騒いだところでいくらでも逃げ道があるのが現状なのでしょう。絵描きは腐るほどいます。特に、詳細を先に出さない、原稿料を提示しない、に関しては普通に考えれば非常におかしいです(あり得ないです)。自分の貴重な時間を奪われて嫌な思いをしないためにも良い判断材料になると思います。

 

発注メールに関しては、まともな企業は下記の部分をしっかりしています。ご参考なまでに

・求められているイラスト、絵素材の規格(大きさやフォーマット)や必要枚数、具体的な締め切り(スケジュール)は必ず明記されています。どういったゲーム、書籍、グッズなどを目的としているも普通は明記されています。 「描いてくれるのでしたら詳細(ここでは上記のような内容)をお伝えします」などということは絶対ないです。怪しいと思ったら必ず詳細を請求すべきです。

・原稿料は先に提示されています。あたりまえです。後払い先払いなど支払い方法の違いはあれど、成果物提出後に依頼料の話になることは普通あり得ないです(某4コマの編集さんは後から提示してきたらしいですが…)。 「他の方には~円で」などと防衛線を張っている場合は怪しいですので注意。

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