マンサード屋根・ギャンブレル屋根・半切妻屋根…

不意にこの建築はマンサード屋根ではなくギャンブレル屋根ですね…と近代建築を巡りながら写真を載せている方を見かけて、そういえば、マンサードギャンブレルは良く混同されると思い、これまたよく混同される半切妻屋根と一緒にまとめてみました。

とにかく良く混同されるというこの3種類(試しにググって見りゃわかります)。この記事を書いた時点で日本語版wikipediaのマンサードの項目にある写真すら間違えている(マンサード屋根でない写真を載せている)という恐ろしさ。書籍や建築趣味系のブログですら怪しい解説が多い。また欧州(フランス・ドイツ辺り)ではギャンブレルとマンサードを区別しないことになっているらしい(?)ので、更にややこしいことになっています。あえて識別するなら米英由来で比較的新しいギャンブレルとブルボン朝時代のフランス由来のマンサードは発祥地も歴史的な経緯も違うので、どちらを継承したかという点が重要なのかもと。

近代建築畑でこの3種の混同は散見されますね…(これは主観になりますが)
例えば、稀にマンサード屋根と紹介されている、宮城県知事公館はマンサード屋根ではなく実際は半切妻屋根であったり、マンサード屋根の駅舎と紹介されている西桐生駅は、厳密にはギャンブレル屋根と称するのが適切であったりするわけですが…一度定着するとなかなか直らない。本場フランスでは区別してない(らしい)からマンサードでいいだろ!と言われればそれまでなのですが…。

で、典型的なマンサードってどういうの?

↓こういうのです。

パリはとにかくマンサード屋根で構成された建築物が多い。



ヴェルサイユ宮殿も大部分がマンサード屋根。


ウィーン歴史地区

日本の例としては小樽の日本郵船ビルなどが厳密な意味でのマンサード屋根となります。

◆追記

やはり、フランスなどでは特に区別していないということが調べているうちにわかって来たので図解です。

検証が甘いので間違てるかもですが、混同の最大の要因として、地域よって定義がバラバラだったというオチでした。

では妻面が切り落とされているマンサードと、ギャンブレルはどう区別をつけるのか?…通常マンサードは軒が飛び出たりしないそうだ。ただ軒が飛び出ていないギャンブレル屋根も北米には点在するため、結局は根っこの部分から区別していくしかないというお話でした。

※以前は妻面を正面とする傾向がギャンブレルの特徴では?と考えていましたが、初期の北米のギャンブレル屋根の建築の例を見るに、その法則は全く当てはまりませんでした。


風景の色塗りをするにあたり

風景の色塗りができない! という意見を聞いたのと、定期的に似たようなことをツイッター上で呟くのでまとめてみました。段階的に挿絵や図解が増えたり更新したりするかもしれません。しないかもしれません。
多少偉そうな物言いになっていますが、そこは許してください。また、こうしなければいけないという話でもないので、考えを押し付けられている! と感じる人はウィンドウを閉じましょう。

なお、細かい技法的や構図の解説などのようなものは一切ないです。風景の色塗りをするにあたり必要な心得のようなものです。

躊躇している人向けの内容になっています。上手い下手関係なしに、躊躇せず好きに描いている人は、読む意味があまりないかもしれません(´▽`;)

なお、妙なツッコミがあったため、先に結論を言いますが、最終的に言いたいのは、一部のぞき、基本はすべて一緒だということですね。つまり「他でも同じ、風景に限った話ではない」などと当然のことをドヤ顔で突っ込まれても困ります。

 

はじめに

・近道
ありません。あったら欲しいくらいです。

・道具のせいにしない
道具の性能はあまり関係ないです。最初はやっすいペンタブで描いてました。

・言い訳しない
みんなフェアです。積み重ねてきたものが違うだけです。では、センスとは何か?
「努力と工夫の積み重ね」
小林七郎先生もそう言ってます。

・飽きないこと
色々な人の意見を聞いていると、難しいというより面倒くさいが本音だと思います。
「単純なことの繰り返しに耐えること」
小林七郎先生もそう言ってます。

・早いうちにやっておけばよかった。
世の中の作品や他人と比べられ、悪い評価を下され、かけた手間の割に人の目にも止まらず、そして、自分の劣った部分が視覚化されてしまうと思うからです。同様の理由で、僕はキャラクターを描くのが苦手です。よく下手くそだと叩かれます(´▽`;)
さて、若いうちに描いていると有利なのは恥を知らないからです。
だから子供になりましょう。
怖がらないでください。言い方は悪いのですが、最初は誰も期待はしていません。ホントです。

 

実行するにあたり…

・技法書は鵜呑みにしない
参考にはなります。
が、買って抱きしめて満足しているようではダメです。また、
そこに書いてあることが全てだと思うのもダメです。方法などケースバイケースです
なにより経験と関係のない多すぎる知識は、恐怖を生み出し、手が動かなくなります。頭は空っぽにしましょう。
技法書や資料はアイデアを出したり描いている途中で必要になってから

・相手の技法にとらわれない
手順や技法まで真似をするのは結構なことです。ですが、そうしなきゃいけないという判断は誤りです。正解はありません。自分が描きやすい方法が正解です。

・段取りは重視しない
段取り重視な思考は、几帳面な人にありがちです。やめておきましょう。肩を描いたら腕ではなく手を描く気持ちで。

・簡単なものから描く
昨今は病的なまでに描き込んだ風景絵が評価されがちな傾向があります。作品に注ぐ称賛の嵐! 「ふつくしい」やら「メイキング希望」やらのタグ! 緻密な世界を魔法の腕で描き出す作者! さぞや羨ましいことでしょう。わかります、その気持ち。
ですが、いきなりは無理です。やめましょう。辛いだけです。
ためしに、田園地帯に立ってる家を一軒、美しく描いてみてください。それだけでたくさん学べます。

・良いものを見る
さて、「では美しいってどういうのが美しいんでしょうか?」なんて言ってるようでは論外です。写真でもいい、映画のワンシーンでもいい、他所の作品でもいい。とにかく、いろいろなものを見ましょう。あなたが気に入ったものが見つかればそれが良いものです。綺麗だと感じればそれが美しいものです。何も感じなければ興味がないんです。最初から向いてないので諦めましょう。そして、いちいち他人に確認をとるのはやめましょう。好みに忠実になるべきです。

・他人の作品を好きになって真似をする。
僕自身、風景の色塗りは真似から始まっていました。とにかく、誰も教えてくれない、塗り方なんかわからない。だから見よう見まねで真似しました。僕はスタジオジブリの背景が好きで、男鹿さんの背景画をよく真似しました。今もたまに真似をしますし、画集を開くたびに自分に足らない箇所を探しています。
何からやっていいかわからない人は、好きな風景画のビジョンが頭にないのです。例えば、新海さんの背景が好きなら真似すればいいんです。
キャラ絵を描く時も、多くの人は好きな作品や作家から影響を受けて真似してきているはずです。
同じことをやればいいと思います。まずは真似から入る。これに関し、「技術が(ない)資格が(ない)」と考えてしまうなら、本当はそれほど好きじゃないのだと思います。何かを好きになることに資格も技術も必要ないはずですから

色塗りムズイ…

・まず考え方をひっくり返してみる
根本的に陰影表現の考え方が違うってのはあります。物体を描いているか空間を描いているかの違い
概念の違い

・キャンバスが白でなければいけないという決まりはない。
ほんとそう思います。
家

 

・薄い色から濃くしていく。逆も然り。
基本です。
一発で色を決めることは慣れるとできます。ですが、最初は無理です。
焦らずじっくり色を作りましょう。色は重ねられます。
手順

 

・晴れの日を避ける
晴れの日を描くのが一番むずかしいです。意外に思う人はいると思います。
晴れの日は、はっきりした太陽光のせいで、構図や陰影のごまかしが効きません。くっきりとした景色に、鮮やかな色彩。そして、燦々と照らされる情報の山。あなたは混乱するはず。その情報の山を整理するのは至難の業です。根気が持たなくなって絶対心が折れるでしょう。
つまり、風景が苦手な人ほど、陰影が不明瞭でごまかしやすい、雨や雪といった風景から描いたほうが、実は敷居が低いのです。イメージがしやすいのも有利です。評価されやすい(釣りやすい)ので自信もつきます。
夜景も実は簡単な部類なのです。

・空の色に準じる
色がバラバラになってしまい統一感が保てないなら、空気遠近法に頼ります。
空を先に描く。空より手前のものは空の色と混色して色を作ります。
これでまとまりのない色彩から脱却できます。
なお、月面のような場所は、ほとんど気体がないので、これをやってはいけない。

・リアルに見せたいなら…
リアルな色彩=いい風景イラスト って話でないと思いますが、そこを通過しないと納得できないという意固地なあなたへ…。
リアルに見せるコツは、リアルな色を塗るという考えを捨てて、リアルな”陰影表現”をするという考えにシフトすることが重要です。つまりグレースケールに変換して、モノクロ写真のようなリアルさになっていれば成功だったりします。
このあたりは鉛筆デッサンを経験すると勝手がわかりやすいです。必須ではありません。
逆にグレースケールに直して微妙な状態なら失敗となります。色温度による遠近表現など、いろいろな要因が重なるので絶対とは言い切れませんが、陰影が正しいかどうかが鍵となります。

ライター

 

作業上の留意点

・拡大して作業しない
デジタルですとついつい細部まで拡大して作業してしまいます。

ダメです、やめてください、死んでしまいます、いきなりそれをやらないでください。

細かい風景画をみるとついつい拡大して緻密に作業しているかのように思われますが、そんなことはまったくないです。
全体を見ながら色を載せてください。拡大しないよう心がけると幸せになれます。
拡大して作業をするのは仕上げの段階で十分です。

・目を離す
上記の補足。遠めに見ましょう。
グラフィックツールのナビゲーターで確認するのもありです。

・レイヤー分けしすぎない
パーツ分けしすぎないことです。パーツごとで色の関係が完結してしまうことが失敗要因の一つです。
わけなくても描けるはずですし、片っ端から統合してしまいましょう。
分けるなら遠景、中景、近景くらいでいいと思います

仕事の関係で分けているなら仕方がないのですが、仕事で描いているんじゃ~ないでしょ?

・失敗を怖がらない
戻れると思うからダメなんです。デジタルなら失敗したら塗り重ねればいいんです。

最後に

やればできます。やらなきゃできません。

そして、塗ったら公開しましょう。


『コンテンツ発注側と受注側の関係』

togetterよりhttp://togetter.com/li/309882

実際、単価は基準がなければ、こちらから指定するのも難しいので、
・いくらならだせるか?
・その理由は?
の2つがしっかりしているだけでも大分違うと思います。そのほうがありがたいです。
あと、「他の方は~円でやってくれました」は厳禁ですね。


ソーシャルゲーム関係の仕事はね…

絵で食ってる人間がこういうことを書いてしまうと仕事が減るかもしれないですが、最近見かけたブログ記事が気になりましたので。むしろ嫌というくらい身に覚えがあるので^^;

まずは下記を参照。流石に呆れました。
・秋葉原駅前でソーシャルゲームの絵師募集 「100キャラ20万とかバカにし過ぎだな~ 」
おまけ↓
・ソーシャルゲーム「HARLEM HEART」イラストコンテストの応募要項へのツッコミ
・Pixivと株式会社インパクトの共同企画が許されるべきではない理由

20万ってのは、エロゲーのグラフィッカー(原画ではなく塗り屋や背景)のひと月の給料と同等くらい(厳しい業界なのでそれ以下ってのがザラ)なのですが、ひと月で100キャラ(差分を含めた数)もデザインできる人間などこの世におりません。キャラデザってベテランに仕事を出せば1体10万はかかってもおかしくはないのですが…。

基本的にソーシャルゲームって銘打ってる時点でほぼ地雷ですね(経験上
昔よりはpixiv等で手当たりしだい事情に疎そうな絵描きを狙うようなことは少なくなったにせよ、今でも見かけます。ただ、あの手この手(詐欺まがいの手段)で作品絵素材を安く手に入れたいようです。基本的にこうした企業さんにはプライドがないのでそこを責めるのはナンセンスです。

こういうのは、一度でも、一枚でも描いたら相手の思う壺です。向こうは継続的な仕事は求めていません。とりあえずパーツがそろえば辻褄合わせは後からでもできますし、ゲームは作れますので。

また、こういった企業さんは

「原稿料を先に提示しない」
「仕事量、原稿の仕様を先に提示せず、それを催促すると、話を反らそうとしたり音信不通になる」
「見積もりを出すと音信普通になる」
「これらの事柄に対し、返答を催促しても無視をする」

といった、メール応対そのものもかなり劣悪ですね。事情に疎そうな人間を狙う傾向があり、足元を見ているのが文面から読み取れます。ですが、個人が騒いだところでいくらでも逃げ道があるのが現状なのでしょう。絵描きは腐るほどいます。特に、詳細を先に出さない、原稿料を提示しない、に関しては普通に考えれば非常におかしいです(あり得ないです)。自分の貴重な時間を奪われて嫌な思いをしないためにも良い判断材料になると思います。

 

発注メールに関しては、まともな企業は下記の部分をしっかりしています。ご参考なまでに

・求められているイラスト、絵素材の規格(大きさやフォーマット)や必要枚数、具体的な締め切り(スケジュール)は必ず明記されています。どういったゲーム、書籍、グッズなどを目的としているも普通は明記されています。 「描いてくれるのでしたら詳細(ここでは上記のような内容)をお伝えします」などということは絶対ないです。怪しいと思ったら必ず詳細を請求すべきです。

・原稿料は先に提示されています。あたりまえです。後払い先払いなど支払い方法の違いはあれど、成果物提出後に依頼料の話になることは普通あり得ないです(某4コマの編集さんは後から提示してきたらしいですが…)。 「他の方には~円で」などと防衛線を張っている場合は怪しいですので注意。


ニューヨークの街灯といえば… この形

BISHOP CROOKS

ニューヨークでもっとも有名な鋳鉄製の街灯支柱
引用: Forgotten New York 

自分もたびたび絵の中に登場させることが多いデザインの街灯ですが、淘汰されつつあるのか、古い町並みが残る地区に行かないと、なかなかお目にかかれないと感じました。

現物を見たときは思わず感動しましたよ(`・ω・)